© 2016 by Yuko Hara  created with Wix.com

    • Instagram Social Icon

    浮uu

     

    電車のくもった窓を指でぬぐう、見えてくる日常の色。

    朝方のカーテンの隙間からもれる光、うごめく模様。

    それらには意味など見出さなくても心奪われて、とたんに何かの状景を思い出しに

    脳が旅に出る。

    例えば、そんなふうに、作品になる前のやきものの断片から、状景が浮かびある瞬間がある。

    感覚的にできあがった断片を眺め、削り、付け足して、また焼いてみる。

    その繰り返しから、どこかで見たことがある何かのような、私だけが知りうる、

    どこかの状景のような、何かが浮かびあがる。

     

    どこか the scene であって どこでもない nowhere

     

     

                                                            2017年6月 原 裕子