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KIGIとクレマチスと

10月に開催致しました原裕子 個展「ゆくりめく」沢山の方にお越しいただきまして

ありがとうございました。

この個展はKIGI×OFS gallery主催「白金5丁目アワード・アート部門」の審査の一環でした。

web審査や書類審査などを終え、最終審査に残ったファイナリスト4名が

6月から10月にかけて各々個展を行いました。

応募してから審査終了まで1年以上が経ち先日結果が発表され

グランプリを受賞することができました。

AWRDのサイト(下記リンク)より審査員のコメントもご覧いただけます。

沢山の応援、励ましいただきましてありがとうございました。

作家として発表を始めて4年目で自分の立ち位置やこの先どのように進んで行くか

悩む日々ですが、今回の結果で足元が少し照らされました。

今は素直にただただ嬉しいことと、1年心の中にあった何かがスッと消化されてほっとしています。

このコンペに応募したのは、尊敬するデザイナーのお二人と大好きな美術館「ヴァンジ彫刻庭園美術館」副館長の岡野晃子さんに作品をみていただけるかも!!と思ったからです。

KIGIの植原亮輔さんと渡邉良重さんのプロダクトブランドD-BROSの蝶々が付いたカード

「ホテルバタフライ 一筆箋」を高校生の時に美術館のミュージアムショップで見つけて一目惚れしました。

それ以来D-BROSのファンになり、その後購入した新体操選手のリボンがしおりになっているノートスピンも学生時代ずっと持ち歩いてアイディア書いていました。お二人はデザインを通して物を愛でる喜び、素敵な物を所有する楽しさを教えてくださいました。

ヴァンジ彫刻庭園美術館のあるクレマチスの丘へは、毎回企画展を見に静岡の三島へ足を運びます。尊敬する作家の方々が個展をされていて、張り詰めた空間で柔らかい光気持ちのいい庭、美味しい空気。いつかこの空間で展示をしたいと毎回行くたびにに決意を固くします。

そして何よりも貴重だったことは、ファイナリストの作家の皆さまと知り合えたことです。素材も技法もテイストも異なる作家さんとまず他の展覧会では出会うことがないと思うのですが、同世代で別のアプローチで制作されている作家さんたちの話はとても刺激になりました。お互いに共感できることが多かったり昔から知ってるような懐かしさもありました。(私だけ...?)

今回の多くの方に出会い、助けていただきました。

一人では形作ることができないことが沢山あることも改めて思い知りました。

学びと山ほどの反省を胸に前進します。

2019.11.29 原裕子

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